本文へ移動

家屋調査

家屋調査について

家屋調査と言ってもピンとくる方は少ないのではないでしょうか?
もとは道路工事、マンション建設工事、護岸工事などの工事を対象とする近隣家屋の建物や工作物の現状を確認することです。
しかし、近年、家屋調査は官公庁の工事だけでなく、ほとんどの民間企業工事においても実施されるのが一般的になりました。
ここでは家屋調査の重要性と疑問についてQ&A方式でお答えします。

家屋調査とは?

家屋調査とは、工事(解体や新築等)を行う場所の近隣家屋に対して建物の状況(現在の状況)を工事前(工事後)に確認することです。
工事後(工事中含む)に近隣の建物で問題が生じた場合、工事前に実施した家屋調査の資料が施工業者や近隣家屋の双方で確認可能となる為、工事に起因しているのか否かの判断の基準となる大切な資料になります。

調査方法について

[事前調査]
事前調査は、建物にかかわらずブロック塀や土間コンクリートなどの舗装といった工作物も対象となります。
調査は写真撮影や現在の状況の把握、亀裂や損傷の測定を行い、工事施工前の状況を把握する建物事前調査を
実施することによって、工事による影響があったかどうかを判断する資料となります。
※損傷調査はすべて写真で証拠に残します。写真撮影は指し棒などで損傷を指示し撮影します。
 撮影場所、測定値なども記録します。
 
1. 建物内部調査
まず間取り調査を行い(平面図をお持ちであれば平面図にて確認させて頂きます)、建物の構造・用途・仕上げ
の種類等を把握します。
間取り調査後、詳細な調査に入ります。押入やクローゼットを除き、トイレ・浴室も含め全室について調査を
実施します。ただし、プライベートな問題等により調査して欲しくない部屋がある場合は辞退可能です。
※注意
 事前調査辞退となると、その辞退箇所については工事の影響があったとしても事前資料が無く対比できない
 ため、工事との因果関係を証明出来ず補償されない場合がありますので注意してください。

工事面側の部屋や、和室等に使われる塗り壁部分、また玄関・浴室・トイレなどによく使用されるタイルなど
は振動による亀裂や損傷を受け易いため、調査されることをお勧めします。
部屋の壁や天井、床などの現況写真を撮影する時はタンスや食器棚などが置いてある状態で行います。家具を
移動させたりは致しません。ごみ箱、傘立て、掃除機など持ち運びできるものは移動させます。

主な損傷調査は以下の通りです
------------------------------------------------------------------------------------------------
・クロスの亀裂や、よじれ、スキマ
・タイルの目地切れや剥離、破損
・漆喰、京壁、繊維壁、モルタル等の左官部分の亀裂、破損、スキマ
・その他内装の汚れ、剥離、雨漏れ
・フローリングや畳等のきしみ、音鳴り、へこみ
・建具(アルミサッシ、フラッシュ戸、障子)などの開閉状態
・柱、敷居、床の傾斜測定
------------------------------------------------------------------------------------------------
 
2. 建物外部調査
まず簡易な配置図等を作成し、基礎の種類、屋根の種類、外壁の種類等を把握しますその後詳細な調査に
入ります。
外部は主に、基礎・外壁を中心に、工作物は塀やコンクリート舗装を調査します。
 ※内部調査を実施せず、外部調査のみ行うことも可能です。

主な損傷調査は以下の通りです
-----------------------------------------------------------
・外壁の亀裂、目地切れ、剥離、破損
・基礎の亀裂、破損、目地切れ
・塀の亀裂、目地切れ
・土間コンクリート等の亀裂、破損
-----------------------------------------------------------

[事後調査]
工事終了後、再度家屋調査に入ります。これを事後調査といいます。事後調査の目的は事前調査の資料と
比較します。
以前あった亀裂が拡大していないか、また新たに亀裂や損傷が発生していないか、工事施工後の状況を
把握します。
日新建築設計事務所
〒930-0115
富山県富山市茶屋町639-19
TEL.076-434-2817
FAX.076-434-2360
MAIL.info@taisin-co.jp
────────────
耐震診断、家屋調査、外壁調査、建築設計
────────────
TOPへ戻る